屋久島固有種、固有亜種植物

屋久島の固有植物

在来種や外来種が入り交じる熱帯植物

屋久島の低地の気候は亜熱帯気候です、山頂付近は亜寒帯気候なのでさまざまな植生を表します。
特に島の南側は暖かく、温暖で雨も多い事から熱帯の植物に適した環境と言えます。
島の北と南側では平均気温が4℃程も異なる環境で、日本列島本土を丸めたみたいな気候になります。
特に南側はこのような気候から、さまざまな熱帯植物が自生して南国の雰囲気が漂います。

ヤクタネゴヨウ
ゴヨウマツの一種で屋久島と種子島の一部にのみ現存する。
屋久島では西部林道の高いところに生息しその数は極めて少なく、環境省の絶滅危惧種に指定されています。屋久杉並に巨木になり、特に希少性の高い植物です。

ヤクシマサルスベリ
ヤクシマサルスベリはサルスベリの仲間で、こちらも西部林道で見られます。また白谷雲水峡の弥生杉のコース途中にも1本確認できます。花は白です。

ヤクシマオナガカエデ
ヤクシマの紅葉を彩るのがこのヤクシマオナガカエデ
マルバカエデと似るが、葉の形が若干違うのと、幹がオアナガカエデは緑色、マルバカエデは白色である。


カンツワブキ
屋久島と種子島にのみ生息する種。
比較的高地を好む、花はツワブキに似た黄色である。
ツワブキの用に食用にはならない。

ヤクシマシャクナゲ
標高1,200メートル以上に生息し6月初め頃にピンクから淡い白色の花を咲かせる。葉の裏が茶色の綿毛が密なのがヤクシマシャクナゲ、白く綿毛が無いのがオオヤクシマシャクナゲ。

ヤクシマキイチゴ
屋久島の高山帯に生息するキイチゴ。
珍しい高山種で葉が三つに分かれ、最大の特徴は葉の裏にある。
葉脈の細部まで赤くなる特徴を持ち、若葉は葉の裏全体が赤い。
黄色い野いちごの実を6月末頃付ける。






ヤクシマツチトリモチ
ツチトリモチの仲間で固有の種。
一見木の実が落ちているようにも見えるがこちらが花。
寄生植物でハイノキやクロバイに寄生する、秋に見ることが出来る。
本写真は11月始めの紀元杉撮影。

ヤクシマガクアジサイ
ヤクシマガクアジサイ、またはヤクシマコンテギリ
春に花を咲かせる、一見白い花がガクでその先に小さい花を付ける。ツルアジサイなど見た目がそっくりな物もある。

オオゴカヨウオウレン
キンポウゲの仲間で白谷雲水峡やヤクスギランドで見かける。
葉は5対で花は白く3月頃に咲く。
屋久島では春一番最初に咲く花。

ヤクシマアザミ
ヤクシマアザミは高層湿原や水分の多いところに生息する
屋久島の高地でのアザミは全てこのヤクシマアザミ。
宮之浦岳林道脇で発見撮影。






ヒメヒサカキ
ヒサカキを小型にしたような形をし、サカキのような実を夏場につける。
1,000~1,700メートルの高山帯を好む。

マルバヤマシグレ
高山帯の紅葉樹の代表でヤマシグレの仲間。
屋久島の紅葉は紅よりオレンジが中心の中で紅く目立つ。
高山帯の林道脇や杉などを宿り木にしている。






コケスミレ
コケの中に見られる種で夏に白に紫の入った花を咲かせる。
今回は小花之江河のオオミズゴケの中で発見撮影。

ヤクシマミヤマスミレ
ヒメミヤマスミレの近似種で花はコケスミレに似る。
どちらも夏場に咲く花でコケの中に生息する。
今回は花之江河で発見撮影。






シャクナンガンピ
屋久島の高山帯に生息するジンチョウゲ科の植物
夏に淡いピンクの花を咲かせる。
黒味岳付近では低木樹の中や岩場の割れ目で見かける。

ヤクシマヤマツツジ
屋久島ではカワツツジと呼び、その名の通り沢で見かける。
白谷雲水峡やヤクスギランドのつつじ河原などの花崗岩の割れ目にあるツツジがヤクシマヤマツツジ。
写真中のセミはヒメハルゼミ。






ヤクシマツルリンドウ
屋久島の高山帯に生息するヤクシマツルリンドウ
夏に淡い青紫の花を咲かせる。
屋久島には固有種のリンドウが3種あり、あとヤクシマコケリンドウとヤクシマリンドウがある。

ヤクシマダケ
屋久島では標高1,700メートル程で森林限界をむかえる
そこで登場するのがヤクシマダケ、ススキ科で小さな竹。
遠目には緑の芝生のジュウタンの様で綺麗、木道が間を通るのでなかなかの景観で楽しい。

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